「暖簾(のれん)」とともに代々引き継がれてきた古い看板で一番最初に思いつくのは「呉服店」でしょうか。日本の老舗百貨店のほとんどが呉服商から発展したそうです。

その次は私の大好きな「酒店」。「酒造蔵(造る)」「酒販店(売る)」「居酒屋(呑む)」。どれも良いですね。

そしてもうひとつあるとすれば「和菓子屋さん」ではないでしょうか。「御菓子司」なんていう古い看板をよく見かけますね。「おんかしつかさ」と読むそうです。日本には「四季」があります。そして四季折々いろんな伝統行事が行われます。そこに欠かせないのが「和菓子」です。和菓子屋さんは単なる食品や甘味を売るのではなく、日本の「伝統」を売っているのです。だからこそ代々引き継がれてきたのでしょうね。ということで今回から「歩紀」の合間などに町で見かけた古い和菓子屋さんの甘味を思いつくまま紹介しようかなと思います。私は左党ですが、甘党でもあるので大丈夫です。

「春」ですね。春といえば「桜」。と言うことでまず最初は「さくら餅」でいきましょう。今日のさくら餅は、大阪市淀川区「十三本町商店街」にある昭和2年創業「花月堂」で求めました。

食べ物のほとんどに「関西風」と「関東風」がありますが、さくら餅も関西風と関東風があるそうです。もちろんこれは関西風。さくら餅は花見のほかひな祭りなどでも食べられ春の季語にもなっているそうです。桜の葉っぱの香りがすごいですよ。
