野里町歩紀

月1回のペースで大阪近郊の「野」「里」「町」を歩きます。そして合間にちょっと気になったことや世情について思いつくままつぶやきます。ただ論争は好みません。

映画「愛と青春の旅立ち」

 私が好きな映画のひとつです。リチャード・ギア主演の映画で原題は「AN OFFICER AND A GENTLEMAN(士官と紳士)」と言うらしいですね。洋画の原題に色んな日本語題名を付ける中でも超一流の部類だと思います。私も映画やビデオ、DVD、ネットなどで何回か(も)見ました。リチャード・ギア仏教徒チベット仏教)らしいですね。

 

 内容は不遇な境遇から海軍パイロットを目指し、海軍士官学校に入った青年のラブストーリー。舞台は海軍士官学校ですが戦争映画ではありません。

 

 映画の中で主人公「メイヨ(リチャード・ギア)」が指導教官である黒人の古参軍曹「フォーリー」から厳しい訓練や屈辱を受けます。同期生は依願退職、自殺。女性候補生には「今までそうやって逃げてきたのか」。おそらく今では確実にパワハラ・セクハラ認定。

 

 そのフォーリー軍曹を演じたのが「ルイス・ゴセット・ジュニア」。この映画で「アカデミー助演男優賞」を受賞しています。

 

 そして卒業式の日の朝。フォーリー軍曹は階級が逆転し、海軍少尉に任官した主人公のメイヨら自分が指導してきた士官候補生に対して「少尉殿ご卒業おめでとうございます」と直立不動で最敬礼。軍人として最高の敬意を表して見送ります。そして新任地に赴任する主人公の背後でフォーリーは、新入生である次の士官候補生に対して同じように「貴様ら~牛か。モウモウモウ…」と叫んでいます。

 

 フォーリー軍曹。結局彼は軍務に忠実な一軍人だったんでしょうね。自分の教え子が戦死しないように厳しく鍛えたのでしょう。視点を変えればこの映画の主役はおそらく彼だったと思います。そしてパワハラ認定って難しいですね。ただ、あちこちの「首長」とは次元が違いますが。