野里町歩紀

月1回のペースで大阪近郊の「野」「里」「町」を歩きます。そして合間にちょっと気になったことや世情について思いつくままつぶやきます。ただ論争は好みません。

「ワンマン」と「田舎者」

 私が小さいころ路線バスには「車掌さん」が乗っていました。大抵は女性だったと思います。乗降口に立ち大きなカバンを首から下げ、ドアの開け閉めや料金の徴収をしていました。「バックオーライ」も。ところが人員削減と機械化により、今ではバスから車掌さんの姿が消え、運転手さんひとりが運転しながら、それらの業務もするようになったのです。そのためバスの前方には「ワンマン」と表示されるようになりました。当時、バスには車掌さんが乗っていると思い込んでいる人に「このバスには運転手ひとりしか乗っていませんよ」と注意喚起するために。

 ところがです。バスはワンマンが当たり前。かなり年配の世代でも車掌さんが乗っているバスなど記憶がない時代になったにもかかわらず、結構長い間バスの前部には「ワンマン」と書かれていました。さすがに今では見られませんが、ガイドさんが乗っている観光バスと区別するためでしょうか。それとも運転手さんが「ワンマン社員?」。あの表示を見て若い人たちは不思議に思わなかったのでしょうか。

 しかし最近再び「ワンマン」が頭角(?)を現してきたのです。それは電車です。JR、私鉄にかかわらずローカル路線の大部分はワンマン運行されるようになってきました。そのため電車にも「ワンマン」と表示されるようになったのです。私が通勤で利用している「のせ電」もローカル路線のため無人駅のワンマン運行です。

 

 ただ駅には自動券売機と自動改札があるので感覚的には普通の電車と変わりありません。しかし、かなりの田舎に行くと電車でもバスのように車内で回数券を取り、料金箱で運賃を支払うシステムになっています。そしてそれが路線によって微妙に異なるのです。交通系ICカードが使える路線から使えない路線への乗り継ぎなどもあります。写真は「信楽高原鐡道」の交通系ICカードに打刻するタッチパネルです。自動改札機ではありません。

 

 私は「歩紀」で時々地方の電車に乗るのですが、運賃の支払い方法がわからなかったり、使えると思っていた交通系ICカードが使えなかったり、小銭を準備していなかったりで戸惑ったことがあります。ドアの開け閉めも。そんな時、地元の人は思ってるんでしょうね。「お前、電車の乗り方も知らないのか。田舎者」って。