前回お話しした「図書室」と並んで小学校にしかない施設として「プール」があります。よほど山奥の学校でない限りプールはあると思います。おそらく山の子どもたちは川で泳いでいるのでしょう。海辺の学校では海で泳いでいるでしょうね。私が以前「歩紀」で訪れた日本唯一の湖上にある有人島。琵琶湖の「沖島」では、湖岸に小学校のプライベートビーチがありました。

また私が高校時代、旅行で訪ねた長州・萩の藩校「明倫館」には「水練池」という石垣で囲まれた40mほどのプールがありました。いずれにしても日本での水泳技術は「学校教育」で授かるのが基本のようです。

そして日本のプールの衛生基準は厳しく、今では少なくなってきましたが夏休みの「プール開放」や2学期のプール授業がある場合、夏休み期間中も教職員が清掃や換水・消毒剤の投入をしています。「地獄のシャワー」という言葉がありますが、最近では殺人的な猛暑のため配管は常に炎天下にさらされ、ずっとお湯が出ています。プールサイドに撒いた水でさえ、すぐに熱湯になりますから。

さらに清掃や換水は勝手にできません。なぜならば通常、小学校のプールは消防水利に指定されているのです。火災が発生した際、消防隊が小学校のプールに駆けつけたところ「今日は掃除のため水を抜いています」てなことになれば大変です。清掃・換水の時には消防署に届けなければなりません。こうして小学校のプールは維持されているのです。私も小学校で勤務するまで知りませんでした。