前回、「国家公務員」についてお話ししたので、今回は「地方公務員」です。地方公務員の仕事は多岐にわたります。また、各自治体の規模によってもかなりの違いがあります。例えば、日本最大の地方自治体「東京都」の職員も、特に名前は出しませんが「村役場」の職員もまったく同じ地方公務員です。身分や処遇、責任については何ら違いはありません。では、どんなお仕事があるのでしょう。「県」と「市」あまり違いはないように思います。病院も学校も図書館も「県立」「市立」があります。強いて言えば学校のうち義務教育校は市、それ以上は県が多いのと、警察は県、保健所は政令指定都市など大規模な市と県、清掃・消防は市です。
そんな中で特異なのが「東京特別区」でしょうか。国と都が合体し、市との間に位置する微妙な地方自治体です。区議会や区立小中学校などがあり、政令指定都市の区より格が上です。しかし、消防は持っていません。東京都の場合、稲城市と島しょう部を除いて東京消防庁という組織が消防業務を担当しています。清掃も都が持っていたんじゃないでしょうか。まあ、東京都は一つの「ガバメント」ですから。ただ警視庁は東京都の警察。〇〇県警と何ら変わりはありません。東京都の一職員です。警視庁の刑事が他府県で勝手に捜査をしたり、警視庁から県警に左遷なんてありえません。刑事ドラマの見過ぎです。
また、地方自治法という法律に「市の要件」というものがあります。ニュータウンやタワーマンションができて、単に人口が増えただけでは市になれません。消防機関や清掃工場、公立病院の設置などの要件があります。それらが満たされなければ「町・村」。しかし、行政サービスのため必要なので、隣接する町村で組合を設立したり、隣接自治体に委託します。
私が住む豊能郡豊能町の場合、消防は箕面市消防本部の管轄です。



清掃も大阪府豊能郡豊能町、能勢町、兵庫県川西市、猪名川町の清掃組合で焼却場(クリーンセンター)が設置されています。

また、大阪の場合、豊能地区(豊中市・箕面市・池田市・豊能町・能勢町)で独自に教員採用をしています。みんな地方公務員です。
ただ国民・市民・住民の皆さんは、「そんなの役所の都合でしょ」「お前たちの縄張り争いじゃん」とおっしゃいます。その通りです。しかし、それが以前お話しした「管轄」なのです。公務員にとって管轄は、とても重要なのです。管轄については、別に項目を設けてお話ししようと思います。(続く)