野里町歩紀

月1回のペースで大阪近郊の「野」「里」「町」を歩きます。そして合間にちょっと気になったことや世情について思いつくままつぶやきます。ただ論争は好みません。

公務員という人種6~「採用区分」~

 「国家公務員」「地方公務員」。いったいどんな仕事があるの。公務員の仕事を知るうえで結構わかりやすいのが「採用区分」です。現在、就活中で公務員志望の方は、よくご存じだと思います。そうでない方は、一度いろんな省庁や自治体の職員採用サイトを閲覧してみてください。大きくは「行政職」「技術職」「専門職」に分かれます。そして「行政職」は、大抵「事務職」と「技能職」に分かれます。「技術職」は、さらに「土木」「建築」「機械」「電気」「化学」などに分かれます。「専門職」は、業務の専門性から見た「税務」「警察」「消防」などと、特別な資格が必要な「医療」「心理」などでしょうか。「教員」も教員資格が必要なので別に採用されています。ただ、すべての省庁や自治体が、毎年採用試験を実施してるわけではなく、名称も役所によって様々なので、一度閲覧しただけではわからないと思います。少し付け加えましょう。

 「事務職」とは、一般職とも呼ばれますが、いわゆる事務職員です。役所窓口での住民サービスのほか庶務・会計・福利・厚生などを担当します。そのため水道局総務課に配置されることもあれば、次の異動では選挙管理委員会事務局に転勤ということもあります。

 「技術職」とは、一級〇〇士などの専門的な技術・資格を持って行う業務で、現業や現場の仕事という意味ではありません。現業や現場の仕事は通常、行政職の技能職に含まれることが多いと思います。例えば市長専用車の運転手などは、総務課秘書係でしょうか。

 「専門職」のうち公営交通機関の運転手や整備員、警察官、消防士、教員などは説明するまでもないと思います。採用されれば、ずっと同じ部局に務めるという意味での「専門」です。国家公務員の公安職なんて「刑務官」「入国警備官」「海上保安官」「皇宮護衛官」「麻薬取締官」などなど全部縦割りで、横の「互換性」はまったくありません。そしてもうひとつの「専門職」。例えば「医師」「獣医師」「司法試験」「心理士」「通訳」など。とても高度な資格や知識が求められます。ただ、市民病院の医師になるか、総合病院の医師になるか。県畜産課の獣医になるか、ワンちゃんを診るか。裁判官になるか、弁護士になるか。ちょっと「公務員」という次元の話ではないですね。

 それと「社会福祉士」「心理士」や「通訳」も素晴らしい能力だと思います。院卒や語学検定・海外留学などの資格・経験が必要です。ただ、役所っていうところは、あまりそれを発揮できる職場ではないんですよね。大抵「出来高制」の非正規公務員が多いですから。月に数日、学校に回ってくるSSW(スクール・ソーシャル・ワーカー)さんも正規職員ではありません。他に副業できるかも知れませんが、家族を養えるような安定した職業ではありません。「医師裁判官」「弁護士教師」「心理捜査官」。テレビドラマの中だけの職業です。そんな人を雇うお金(税金)はありません。

 公務員と言ってもいろいろですね。(続く)