野里町歩紀

月1回のペースで大阪近郊の「野」「里」「町」を歩きます。そして合間にちょっと気になったことや世情について思いつくままつぶやきます。ただ論争は好みません。

日本棚田百選「長谷」

訪問日:平成22年7月19日(月)~海の日~
出 発:阪急バス「森上」
到 着:阪急バス「森上」


 日本棚田百選に選ばれた「長谷(ながたに)」を訪ねる。ここは、テレビ番組「田舎に泊まろう」で元プロボクサーの具志堅用高氏が訪れたところ。同番組で放映された唯一の大阪府である。茅葺きの農家も多く田舎度は満点であるが、地元の方々の生活の場でもある。マナーを持って歩こう。

 舗装された農道・里道を歩く。棚田のてっぺんを目指して歩くが、ゆっくりと高さを稼ぐのでさほど高度差は感じない。出発地点の「森上」バス停の前に小さなスーパー(開店は10時)と自販機、公衆トイレがあるが、途中には店やトイレは一切ない。自販機も公衆電話もない。本当に何もない。(歩行距離14キロ)

 能勢電車「山下駅」から約30分(400円)。阪急バス「森上」停留所。具志堅用高氏もここからスタートした。

 
 突き当たりの交差点を左に曲がるとすぐに「岐尼神社」に出る。道中の無事を祈願してお参りをする。


 そのまま進み左に折れると小さな橋がある。橋を渡って右に曲がり川沿いに歩く。ほどよく育った稲が美しい。

 
 しばらく歩くと垂水の集落に入る。「新宮神社」という小さな神社があるので鳥居の前を進んでいく。


 大きな茅葺きの旧家が見えた。この建物は農家を利用した創作和風料理の店らしい。


 店で突き当たりとなるので元に戻り、少し山手に上がると「大日堂」に着く。

 
 そこから元来た道に戻り時計と反対回りに長谷の集落へと向かう。やはり能勢は日蓮宗の影響が強いのか日蓮宗独特のひげ文字で書かれた法界石塔が迎えてくれた。

 
 小さな田舎道であるが、昔はバスが通っていたという。今はバスも通わない。左手には「三草山」に向かってせり上がる棚田が見える。

 
 よく見ると茅葺きの農家が点在している。もうこのあたりは「長谷」の集落だ。

 
 道が突き当たったところに「土祖神旧跡」と書かれた小さな祠が祀られていた。

 
 これより坂道を登る。下から見えていた茅葺きの農家のすぐ横を通る。立派な建物だ。

 
 通り過ぎて振り返ると茅葺き屋根と棚田の素晴らしい風景が広がる。この景色は写真やスケッチでよく紹介されている。

 
 坂を登りきり、地図を頼りに妙見神社へと向かう。大きな茅葺き屋根の農家横の道を進んで行く。

 
 山の中に「妙見神社」はあった。

 
 元来た道を戻りさらに長谷の集落に進んでいく。小さな石塔と茅葺きが美しい。

 
 脇道を進み「八坂神社」へと向かう。急な石段を登ると山の中にお社があった。

 
 帰り道に改めて見ると先ほど通り過ぎた農家は、茅葺き屋根が二棟並んでいることが分かった。素晴らしい風景だ。

 
 村の中をどんどん進んでいく。

 
 ここらあたりが棚田の頂上だろうか。

 
 上から見下ろす景色も素晴らしい。

 
 茅葺き屋根そして青田と畦の草とのコントラストが美しい。随分と遠いところに来た気がする(実際、遠い)。



 
 峠に着いた。複雑な五差路の片隅に石仏が。「サイノカミ峠」である。

 
 徐々に下っていく。現役の炭窯だ。庭に止まっている車は大阪ナンバー。ここは大阪なのだ。

 
 ゴールの「森上」バス停に向かうが、小さな山の麓に鳥居が見えた。誘われるように鳥居をくぐる。

 
 石段を上りきったところに小さな祠があった。村人により長く守られてきた鎮守の森だ。道中無事であったことに感謝してお参りをした。約5時間の「歩紀」。